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速成寺法話集
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葬儀にかかる全部の費用

最近は「家族葬」なんて言葉が

一人歩きしていますが

その実状は、本来の葬送儀礼を

形だけ取り繕い

超簡略化しただけのもので

お葬式と呼ぶには

あまりに寂しいものです

それでも、

もろもろ雑費も入れて

少なくとも50万はかかります

しかも支出ばかりで

かえってくるものは

何もありません


通常、葬儀にかかる全部の費用

その平均は250万位だそうです

お墓まで考えたら

500万は必要でしょう

人を弔うのは心であって

お金じゃないと言うても

やはり人を弔うには大金が必要です


だから香典があって

知人友人親戚から助けてもらうのです


きちんとすれば、ちゃんと使ったお金は

最終的に補われます。


昔は、村八分といって

村の十の共同作業のうち

お葬式と火事の二つ以外は

一切協力しないという

制裁があったくらいで

逆さまに言うと

村八分でもお葬式だけは

手助けをしたのです

死者を弔うということは

そのくらい大変なことなのです


死というものを

タブー視する風潮があるためか

多くの人は、そんな実状を

当事者になって初めて知ります

核家族化と地元共同体が

崩壊してしまった現代で

実際に金銭的に余裕もなく

「安けりゃよかれ」で安易に

香典辞退とか

家族葬に流れてしまい

あとで悔やむ家が

多いのが実情です


もしくは自分勝手な考えで

「葬式なんかいらない」

といってしまう人もいます

だれも独りでは

生きていけません

その人を弔う人がいるから

葬式になります

大変ではあるけれど、

香典をいただき

お金がかかるのは

覚悟の上で

無いならないなりに

心をこめて

死者を弔えば、

金銭的な問題は

どうにかなるものです


伝統文化の本質を知れば

そこに先人の智慧があります


人間だけが死者を弔います

犬や猫は葬式をしません


愛しい人を失って平気な人などいません

生きる気力も失います

気も狂います

しかし会えば別れ

積めば尽きるのが

この世の定め

その喪失から

再出発できるように

七日ごとのお参りや

49日(満中陰)、初盆、一周忌

があります


昔ながらの伝統には

先人が遺してくれた

生きた知恵があります

その本質を学び

本当の供養をしたいものです

合掌
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