仏  話

速成寺法話集
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実践の道

人間の生きることは、

詰じつめれば

何かを求める事に

ほかならないが

これには、善い求めと

悪い求めがある


悪い求めとは、

自分が生まれるもので

ありながら

他の生まれるものを求め、

病む身体、死に行く身体、

憂いに沈み、

汚れに染まるものであるのに、

自分と同じものを

求めることである


生まれるものとは何か、

妻子、従者、家畜、金銀などである。

世の人々は、

自分が滅びいくものでありながら

それら滅びいくものを求めて、

執着し迷っている


善い求めとは何であるか

自分が生まれるものであって、

生まれるものの災いを見

生まれない法である、

安穏の涅槃をもとめ

自分が老いいくもの、

病むもの、死ぬもの、

憂いに沈み、

汚れに染まるものでありながら、

それらの災いを見て、

この上ない、安穏の涅槃を

もとめることである


人は、この世の生と死の

根本的な性質を

心に留めなければならない

世界は、

それ自体の実体を持っていない

外に迷いがあるのではなく

内の心に迷いを生ずるのである

欲の炎に焼かれて、

苦しみ悩みもがき

無知なるが故に、

迷いの闇に包まれて、憂い悲しむ

迷いの家を造るのはこの心

道を求める人は、

この心と戦って

進んでいかなければならない

「私の心よ、おまえはどうして

 無益な苦しみのもとを求めて

 少しの落ち着きも無く、

 そわそわとして静かでないのか。

 どうして私を迷わせて、

 いたずらにものを集めさせるのか

 私は仏の教えを聞く身となった。

 どうか私が

 さまざまな苦しみから離れて、

 速やかに悟りを得られるよう

 努めてくれ。

 これまで私はおまえの

 思う通りに動いてきた

 しかし、これからおまえは

 私の思う通りに

 動かねばならない。

 我らはともに、仏の教えに従おう。

 心よ、山も河も海も、

 すべてみな移り変わり

 災いに満ちている。

 この世のどこに楽しみを

 求める事が出来ようか。

 教えに従って、

 速やかに悟りの岸に

 渡ろうではないか。」

このように心と戦って、

まことに道を求める人は

強い覚悟をもって進むから

嘲り誹る人と出会っても

心を動かす事が無い

ノコギリによって

頭と胴を切り離されても

心乱れてはならない

それによって

かえって仏の教えが

心に満たされるであろうと

かたく覚悟しているのである。
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