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速成寺法話集
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十王経 其の八

・死後の次の六週間目の事
(弥勒の三叉路)

死後の六週間目、

いわゆる六・七日。

六・七日にあらわれる王を、

変成王と申します。


ちなみに、この王は

弥勒菩薩の化身とされています。


この変成王の御前にいたる

道の途中に

大岩が流れる

大河があります。


轟音を響かせ、

電光を発しながら、

ぶつかり合い

流れ行く岩と岩。


先に進めと

鬼に言われますが、

このような河を

渡れるはずがありません。


もたつく死者を、

鬼が放り込みます。

死者は身を砕かれては蘇り、

蘇っては砕かれ

ようやく向こう岸に

たどりつくと


思慮深げで、

物静かな顔をした

若い王がいます。

この王が今までと違い

自分の言い分を

聞いてくれそうです。


死者は、

ここに至るまでの

道中の酷烈さを、

とうとうと語り


さらに、

これほど苦しい思いを

したのだから

どのような悪因・悪業の報い

であっても、業の清算は

出来たのでは

ないでしょうか?


と、王に問いかけます。


すると王は

道を示します。

鳥居の門のように生えた

二本の木、

その向こうには、

3本の道があります。


お前が「自分は正しい」

というのであれば

その進む道は、

すべて正しい。

先に進むといい。



目の前には3本の道。。。

どれが正しい道かと

思案していると、

恐ろしい鬼が

追いかけてきます。


逃げるようにして

追われて走りだすと、

これも悲しい業の技、

悪い道を選んでしまいます。


また、これが正しい道だと、

ひとり合点して

道を選び行けば、

たちまちに銅の煮え湯が

噴き出して

その身を焼かれて

しまいます。


王はいいます。

おまえが本当に

正しい人間であるならば、

自分が正しいなどとは

考えもしない。

自らした行いで、

自らその報いを

受けているというのに

それを助けようとする

神仏に向かって

軽々しく、

自分に罪がないなどと
 
鬱憤をこめて申すのは、

的はずれなことである。



死者は言葉もなく、口を閉じて、

ただ自らの行いに恥じ入り

恐れ入るときに、

はじめて光が差して、

この世に遺した

縁者や子供たちが

追善供養をしている姿が

映し出されます。



そのとき縄が解かれ、

良い処に

生まれ変わることが

出来ます。


死者は

あまりのうれしさに、

これを子供達に

知らせなくてはと

涙を浮かべます。


あるいは、遺した子供達が

いよいよ悪事をはたらくとき

その親は、苦がまして

地獄に遣られます。



師は、孝養に3種あると

教えて下さいました。


一つは父母に住むところや

食べ物を施すこと、

これを下とし


父母の教えに背かないことを

中とし


功徳を回向することを

上とすると


よくよく、亡き親の菩提は

弔わねばなりません。


この裁きで次の生まれる処が

定まらないようであれば

49日最後の王のもとに

送られます。


最終話 六道の辻に続く
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