仏  話

速成寺法話集
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十王経 其の七

・死後の次の五週間目の事
(人生の通知簿と浄玻璃鏡の事)

死後の五週間目、

いわゆる五・七日。

五・七日にあらわれる王が、

かの有名な閻魔大王。

この王は地蔵菩薩の

化身とされています。


閻魔大王の宮殿は、

人間の世界から、

地下約4000km に

あるそうで、

その広さも同様に、

4000Km四方だそうです。



宮殿の大きさは、

縦横480km、

7重に囲まれた城壁があり、

その中央にある大城には、

4面に鉄の門が

据えられています。



閻魔大王の眼は、

太陽のように眩しく

その声は、幾千もの雷が

鳴り響くような

恐ろしい声です。



たいがいの死者は、

閻魔大王に会うなり

その恐ろしい姿に、

気を失うのだそうです。



閻魔大王は、

閻魔帳を開き

幾千ものカミナリが

同時に鳴りるような

恐ろしい声で

死者の罪を、

読み上げていきます。



閻魔帳とは、

いわば人生の通知簿の

ようなもので

倶生神という、

男と女の首から上だけの

神様のことです。



男の頭をした神様は、

どんな小さな悪業も

記憶しており

女の頭をした神様は、

どんな小さな善業も

記憶しております。

この倶生神をさして、

古来より「閻魔帳」と

申すのです。



そして、もう一つ

この閻魔大王の宮殿には、

光明院という建物があり

そこのは9つの

大きな水晶の鏡があります。

世に言う、浄玻璃の鏡です

(浄玻璃とは水晶の意)。



この鏡には、

悪い行い、ついた嘘

もしくは、

心に描いた悪い思い

その一つ一つが、

映されていきます。



生前もっていた肉の目は

他人のことは、よく見えても、

肝心の自分自身の姿は、

鏡にでも映さないと、

見ることさえ出来ません。



生きているときには、

気付くことが出来なかった

自らの恥ずべき行いに、

目を背けたくても、

鬼たちは、死者の首をつかみ、

悪しざまに罵りながら



鏡を指差して、

「それ見よ!、それ見よ!」

と、死者を責めたてます。



思い出したくもない、

見たくも無い風景を、

この鏡は、

次々に映し出します。



激しい怒りをもって

閻魔大王は

死者にいいます。



お前は、何度となく、

ここにやってきては

 

「今度生まれ変わったら、

 今度こそ、今度こそ

 心を入れ替えて

 きちんと生きて、

 徳を積んで

 二度と、二度と

 このようなところには

 参りません。」と誓う。

 

そうして、おまえは

奇跡的にも、人間に生れ

しかも、仏の教えが伝わった

国に生まれたというのに

善行は積まずに、

悪業ばかり増やして

また帰ってきた。



わしは、何も

お前が憎くて

このような苦しみを

与えているのではない。

これらはすべて、

お前が生前にまいた

因果の報いなのだ。



残念なことだが、

因果の業は、

恐ろしいばかりに深い。

地獄に行き、

その罪を償って来い。



死者は、

鬼に引きずられながら

地獄の手前(金輪の際)まで

連れて行かれます。



そこからは、

今までの責め苦なぞ、

比べ物にならない

この世では、

絵にもかけない、

誰も語れないような

酷烈な地獄の風景が

見えます。



死者は、

その恐ろしさに

金輪の際で、

叫ぶように懇願します。

「もう悪いことはしません!

 御慈悲です!!!

 地獄に落とさないで!!」





余談ですが、

このことをさして、

心からの反省の想いを

「金輪際いたしません」

といいます。

しかし、

「後悔先に立たず」

ともいいます。

いくら反省をしても、

してしまったことは

いくら泣き叫ぼうが

もう、取り返しが

つかないのです。  







さてここで、

遺した妻、もしくは夫、

その子供、友人たちが

追善のために、

法要を行っていれば

その風景もまた、

先ほどの浄玻璃の鏡に

映ります。



閻魔大王はいいます。



お前を想って、

下界で手を合わせ、

追善している者達がいる。

この者に免じて、

地獄行きは許してやろう。



死者は、

遺した家族や友人への、

感謝の想いから

血の涙を流すといいます。



この追善と、

その溢れる感謝の想いから

たいがいの死者は、

この五・七日

(いわゆる35日)で

成仏するそうです。



それでもなお、

次の生まれる所が

定まらなければ

六・七日の王に渡され



さしたる追善も無ければ、

地獄に堕ちます



6七日の話につづきます
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管理者の承認待ちコメントです。
- | 2007/10/12 2:52 AM
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