仏  話

速成寺法話集
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十王経 其の四

・死後の次の二週間目の事 
(三途川の事〜その2)
(三途川の事〜その1) より続き

さて、死者は

それぞれに三途川を渡り、

初江王の庭にたどりつき、

大王の御前にひざまずきます。

そのとき大王は申します。


『お前は生きていたとき、

 どのような思いで、
 
 どのようなことを成したのか
 
 あるいは、どのような
 
 善い行いをしたのか

 言ってみなさい。』



悪人は、何も申し述られず

黙り込んでしまいます。

あるいは、何らかの

お許しが あるのかもしれない

と愚かに考えて、

「忘れてしまって、
 
 思い出せません。」


などと、大王に申し述べます。

よし、それであるならばと、

大王は左右にまします
 
人頭の姿をした神様に、

お尋ねになります。


左におられる、

男性の頭の姿をした神様は、

人間のどんな小さな悪行でも、

記録しており、


また右におられる、

女性の頭をした神様は、

どんな小さな善行でも、

捨てずに記録しています。


この人頭の神様は、

死者の生前の行いを

手に取るように

知りつくしています。


そして、大王に死者の

生前の行いを、

事細かに申し伝えるのです。


悪人は、

因果の恐ろしさを知らずに

犯してしまった

自分の生前の

行いを恨めしく思い、

大変な後悔いたしますが

もう死んだ今となっては

取り返しはつきません。


悪人の罪業を、

事細かに聞き入れた大王は、

大いに怒り

地獄から迎えを呼んで、


『早くこの悪人を、

地獄へ連れて行け!!!』



と申します。

悪人は恐ろしさと

悲しさのあまり、

泣く泣く申し上げます。

「お待ち下さい。

私は生きているときに、

妻や子供に、多くの財産を

残してまいりました。

きっと一族の者が、

追善供養を

してくれるはずです。

しばらく時間を下さい。

おまちください!」



『お前がそう思うのなら、

 待ってやってもよい。』



と、大王は人間世界の様子を

映し出します。


大王がこのように

待ってくださるのは、

本来の姿が

慈悲の仏であるからです。


本当は我が子を想う

母のように、

すべての人間を救いたい

と願っておられるのですが、

因果の業には、

仏の慈悲もかないません。


そこに映される

人間世界の有様は、

子供や親族が

財産を奪い合って争う姿、

祭壇を蹴飛ばし、

泣きすがる母から

お金を持ち出している

子供の姿です。


生きていたときは、

家族のためを想い、

一生懸命残した財産は、

争いの種にしかならず、

死後の自分にとっても、

何の役にも立ちません。

このときに、うなだれ

打ちひしがれる死者の姿は、

あまりにも哀れです。


大王は申します。

『この者達が

 追善をしてくれるなら、
 
 あるいは地獄を

 免れることも出来よう。
 
 しかし、この様子では

 それもかなうまい。
 
 それに、自分のしたことは、
 
 誰もかわりに

 背負うことが出来ない。
 
 地獄にいって自らの罪を

 償ってきなさい。』



以上が十王経における、

三途川での悪人の姿です。

ここで、死者の善悪の軽重が

計られて、その罪が軽く、

追善供養によって、

次の生が決まる

死者もあります。


さしたる供養も無い場合は、

次の王に送られる

ことになります。




3・七日 業関の苦役に続く
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